キエーロ式プランターコンポストについて、よくいただいく質問と、その回答です。質問をクリックすると回答(アンサー)が表示されます。
ごみについて
- Qキエーロ式プランターコンポストは1日にどれくらいの生ごみを入れられますか?
- A
一般的には1日200〜500g(およそ1回分の料理くず)を入れている方が多いです。容積ではみじん切りゴミ600cc、刻む前のゴミ900cc程度が、6分割方式の1回の穴に入ります。この量の生ごみを毎日、連続投与できます。
- Qキエーロ式プランターコンポストでは生ごみは何日で消えますか?
- A
夏は数日で分解されます。冬は2~3週間程度かかることもあります。ゴミの種類や大きさによっても変わりますが、たとえばスイカの皮は夏で2日弱、枝豆のさやも刻めば3日で消えています。
- Qキエーロ式プランターコンポストに入れてはいけない生ごみはありますか?
- A
微生物を死滅させるもの(わさびなどの殺菌作用の高い食品、高温状態の油など)は、避けてください。これ以外は原則として禁止ではなく、入れるかどうかは利用者の判断に任されます。
大きな骨や貝殻、タマネギの皮、柑橘類の皮などは分解に長い時間がかかり、トラブルやストレスの原因になりやすいため、入れない方が無難です。
- Qカビが生えた生ごみはキエーロ式プランターコンポストに入れられますか?
- A
白カビなら入れても問題ありませんが、攪拌時に吸い込まないよう注意ください。青カビや悪臭をともなうカビは、コンポストに入れるのを避けてください。土を育てていく観点や、将来その土を植物栽培に使う場合に望ましくありません。
- Qペットの糞はキエーロ式プランターコンポストに入れられますか?
- A
抗生物質を投与している場合は1週間避けてください。それ以外なら分解は可能ですが、土を他人に提供する場合は、病原菌や寄生虫のリスクを考慮し、提供先に必ず相談してください。
- Q生ごみを室内でためてから入れた方がよいですか?
- A
どちらでも構いません。1回の調理で出るごみが少量なら、ためてからまとめて入れると便利です。冬は温度の高い室内でためる方が分解が進みやすく、逆に夏は虫やにおいのリスクを避けるため早めにコンポストに入れる方がおすすめです。
- Qキエーロ式プランターコンポストは生ごみのにおいで臭くなりますか?
- A
使い方4ステップの「乾いた土を(厚めに)かぶせる」を徹底していれば、生ごみのにおいが外に出ることはありません。
ごみの姿が目に見えなくてもにおいの成分が残っていることがあるので、それが土の外に出るとにおうことはあります。その場合も、においの部分を埋めて乾いた土をかぶせれば、においません。
虫・鳥・動物
- Qキエーロ式プランターコンポストは虫がわきますか?
- A
他のコンポストに比べて虫は発生しにくい構造です。ただし生ごみを入れすぎると分解を助ける虫が出ることもあります。分解が落ち着けば自然に減ります。
- Qゴキブリは来ますか?
- A
いいえ、正しく使えば来ません。キエーロ式プランターコンポストの利用者からゴキブリ発生の報告はありません。
- Qネズミは来ますか?
- A
いいえ、正しく使えば来ません。段ボールや布製のコンポストのように側面からにおいがもれることもないので、安心です。
- Qカラスに荒らされませんか?
- A
丈夫なフタがあるため心配ありません。
- Qハクビシンやアライグマに狙われませんか?
- A
においが外に漏れにくいため、通常は狙われません。心配な場合は、フタにフックを付けるなど各自で工夫することもできます。キエーロ式プランターコンポストはシンプルかつ丈夫な構造なので、DIYで自由に改良しやすいのも強みのひとつです。
置き場・環境
- Qキエーロ式プランターコンポストの置き場所はどこがよいですか?
- A
温度が上がりやすく、風通しがよく、そして日常的に使いやすい場所がおすすめです。フタがあるので、雨が当たる場所でも問題ありません。キッチン近くのベランダであれば鍋や皿のまま気軽に生ごみを運べて便利です。
- Q日当たりがないとキエーロ式プランターコンポストは使えませんか?
- A
日光そのものではなく「温度」が大切です。夏は日陰でも問題なく使えます。冬は日当たりの差が温度に大きく影響し、分解速度が変わります。
- Q雨の日はキエーロ式プランターコンポストを室内に入れた方がよいですか?
- A
その必要はありません。フタが雨を防ぐので、屋外に置いたままで大丈夫です。
土について
- Qキエーロ式プランターコンポストに特別な土は必要ですか?
- A
特別な土は必要ありません。畑や家庭菜園でよく使われる、安価な「黒土」をおすすめしています。黒土は微生物が豊富で、生ごみをしっかり分解してくれます。特別なものでなくても、土そのものに、微生物がたくさん存在しています。
- Q家に残っている古い土をキエーロ式プランターコンポストに使えますか?
- A
はい、古い土でも使えます。ただし微生物が少ない場合は分解が遅れることがあります。その場合は、生ごみを少しずつ与えながら「微生物を育てる」気持ちで使うとよいでしょう。
- Qキエーロ式プランターコンポストにはどんな土質が向いていますか?
- A
粒子の細かい土がおすすめです。粒が大きい土は生ごみに密着しにくく分解が進みにくい傾向があります。逆に粘土質の土は水はけが悪く扱いづらいため、避けるのが無難です。
- Qキエーロ式プランターコンポストの土に砂が混ざっていても大丈夫ですか?
- A
少量なら問題ありませんが、砂や砂利の割合が多くなると分解力が弱まります。長期的には微生物の働きで砂も土になりますが、最初は土の割合が多い方が安定します。
- Q生ごみを入れたあとの土は家庭菜園に使えますか?
- A
はい、栄養分が高まっているため、家庭菜園や花壇で使うことができます。
ただし、栄養が多い=必ずしも「いい土」というわけではありません。植物がよく育つ土には、通気性や保水性、微生物のバランスなど、いくつもの条件があります。コンポストで「いい土」を育てるには、ちょっとしたコツがあります。その方法を詳しく知りたい方は、「コンポストでの土育てのコツ講座」をぜひ受講してみてください。
- Q何回くらい生ごみを入れたら家庭菜園で使える土になりますか?
- A
1回でも分解された分だけ栄養は増していますが、目安としては「1か月ほど使い続けてから」がおすすめです。大切なのは分解が落ち着いてから使うこと。投入するごみや環境にもよりますが、1〜6か月は寝かせてから利用すると安心です。考え方や、分解が落ち着いたかどうかの判断方法などは、「コンポストでの土育てのコツ講座」でお伝えしています。
- Qキエーロ式プランターコンポストはなぜ土の量が増えないのですか?
- A
キエーロ式では、生ごみを土にしっかり埋め、穴の位置をずらしながら投入するため、分解が進むまでその場所をいじらずに使います。そのため分解がスムーズに進み、微生物の「食べ残し」が残りにくいと考えられます。ただし、分解に時間がかかるものを大量に入れ続けると分解が追いつかず、土が増えていくことがあります。
- Qコンポストの土は最後にどう処分すればよいですか?
- A
家庭菜園や地域の花壇活動で使ってもらえる場合があります。いきちかクラブでも、「コンポストでの土育てのコツ講座」を受講した人の土を公園花壇で活用する仕組みがありますのでご相談ください。土でなく、竹チップやヤシ殻など植物由来の資材を基材にすれば、可燃ゴミとして出すことも可能です。
必要なもの
- Qキエーロ式プランターコンポストに菌材は必要ですか?
- A
いいえ、必要ありません。土にもともと微生物がいるので十分です。EM菌と呼ばれているものや納豆菌などを追加しても問題はありませんが、必須ではありません。
- Qスコップは必要ですか?
- A
はい。生ごみを埋めるときに必要です。小型のハンディスコップ(移植ごて)※がおすすめで、先端が尖ったタイプは生ごみを砕きやすく便利です。100均のものでも使えますが、長く使うならオールステンレス製が丈夫です。
※スコップとかシャベルとか移植ゴテなどいろいろな呼び名があります

フタ・容器・サイズ
- Qコンポストにフタは必要ですか?
- A
あった方が安定して使えます。フタは、雨水による水分過多、乾燥、表面温度の低下などを防ぎます。風での土の飛散防止や、鳥や動物の侵入を防ぐ役割もあります。完全密閉はよくないので、フタは空気が十分に通る構造である必要があります。
- Qキエーロ式プランターコンポストより小さな容器でもコンポストとして使えますか?
- A
使えますが、分解力が弱くなりやすいです。特に分解中は次の生ごみを入れられなくなるため、日常的に使うならある程度の大きさ(講座で提供しているサイズ)がおすすめです。
- Qキエーロ式プランターコンポストの容器はどのくらい耐久しますか?
- A
キエーロ式プランターコンポストは10年以上使える設計です。フタの波板やビスも耐久性が高く、長く安心して使えます。
- QDIYでキエーロを作る場合、おすすめのサイズは?
- A
深すぎる(背が高すぎる)容器は土の出し入れが難しく、また大型の容器は移動も困難になります。扱いやすさの点で、キエーロ式プランターと同程度の大きさが使いやすいです。

キエーロについて
- Qキエーロの定義は何ですか?
- A
明確な定義はありませんが、「風通しのよいフタがあること」(構造)と「生ごみを土に埋めて攪拌しないこと」(入れ方)の2つがキエーロの特徴といえます。
商標としては「バクテリア de キエーロ」と「ベランダ de キエーロ」が登録されています。
- Qキエーロとコンポストの違いは何ですか?
- A
キエーロはコンポストの一種です。詳しくは、「コンポストとは」、「キエーロ式プランターコンポストとは」の記事をご覧ください。
- Qなぜ「プランターdeキエーロ」や「ミニキエーロ」と言わずに「キエーロ式プランターコンポスト」なのですか?
- A
「キエーロ」の名称は、神奈川県葉山町発祥のオリジナル製法を指す言葉で、キエーロオフィシャルでは、うまく分解しないことが多い小型タイプを“キエーロ”と呼ぶのは誤解を生むとしています。
いきちかクラブのものはしっかり分解されますが、オフィシャルの考えを尊重し、キエーロではなく「キエーロ式」としています。キエーロの良さを受け継ぎながら、家庭でも扱いやすく改良したプランターコンポストです。
- Qキエーロ式プランターコンポストのデメリットはありますか?
- A
自然の力だけで分解するので、気温の低い時期は分解に時間がかかります。また、比較的コンパクトとはいえ、こまめな移動は難しい重さです。
他との違い
- Q庭に穴を掘って埋めるのと何が違いますか?
- A
キエーロ式プランターコンポストは土壌と区切られているため、万が一中の土が腐敗しても土壌に影響を与えない点が、直埋めとの大きな違いです。また、プランターという容器の中で使うため、においが外に漏れにくく、動物や虫が寄りにくいのも特徴です。直埋めではカラスや小動物に荒らされやすく、近年では熊を呼び寄せるリスクから直埋めを控えるよう注意している自治体もあります。キエーロ式プランターコンポストはそうした心配を減らせる方法です。
- Q段ボールコンポストとの違いは?
- A
段ボールは雨に濡れると壊れますし、濡れなくても容器の寿命は数ヶ月です。キエーロ式プランターコンポストは雨ざらしでも使え、10年以上の耐久性があります。また、使える基材も自由度が高いのが特徴です。
- Q「ミニキエーロ」との違いは?
- A
「ミニキエーロ」は、小さめのキエーロをまとめて呼ぶ言葉です。そのため、キエーロ式プランターコンポストも広い意味ではミニキエーロのひとつです。
ただし、ミニキエーロの中には、容器の小ささや構造上の問題からうまくいかないもの、あるいは工夫が必要なものも少なくありません。キエーロ式プランターコンポストは、できるだけ多くの人が「ラクに・安定して・長く」使えるように設計されています。
- Qプラケースやバケツのコンポストとの違いは?
- A
プラスチックケースやバケツなどの水が抜けない容器は、水分がこもりやすくなります。その結果、虫や腐敗の原因になるなど、分解が不安定になりやすいのが難点です。
キエーロ式プランターコンポストは、適度な通気性と排水性により、土の中の微生物が生ゴミを分解するのに最適なコンディションが保たれやすくなっています。
- Q土嚢袋や麻・コットン素材の布バッグのコンポストとの違いは?
- A
麻やコットンなどの天然素材は、最終的に土にかえる自然な素材として、環境を思う人に好まれることがあります。ただ、屋外でのコンポスト容器としては、紫外線や湿気で劣化しやすく、数か月〜数年で破れてしまうことが多いのが現実です。袋が破けると中の土がこぼれ出し、ベランダや設置場所を汚してしまうこともあるので注意が必要です。
キエーロ式プランターコンポストは、リサイクル素材のポリプロピレン製。再生材を使い、10年以上使える丈夫さがあります。「長く使い続けられること」も、ひとつのサステナブルな形です。
入手方法
- Qキエーロ式プランターコンポストはどこで購入できますか?
- A
入手方法はいくつかあります。
製作講座に参加する
「キエーロ式プランターコンポスト製作講座」に参加すれば、ご自身で作成したものをそのまま持ち帰れます。詳細は製作講座のページをご覧ください。完成品を直接受け取る
大田区蒲田付近まで取りに来られる方は、製作講座と同じ条件で完成品を購入できます。詳しくは「完成品の受け取りを申し込む」をご確認ください。まとまった数を注文する
複数台をまとめてご注文いただく場合、東京・神奈川付近であれば車でお届けできる場合があります。まずはご相談ください。
- Qキエーロ式プランターコンポストの完成品は配送してもらえますか?
- A
宅配便での配送も可能です。梱包代(1,000円)と送料のご負担をお願いしています。ご希望の方は、LINEまたはメールでご連絡ください。
近距離で数量がまとまる場合は、自家用車でお届けできる場合もあります(東京・神奈川近郊)。まずはご相談ください。
- Qコンポスト助成金は使えますか?
- A
はい。お住まいの自治体に「生ごみ堆肥化容器(コンポスト)」の購入助成制度がある場合、キエーロ式プランターコンポストも対象となります。
購入前の申請が必要な自治体もありますので、事前にご確認ください。わからない場合は、いきちかクラブにお気軽にお問い合わせください。
木製カバー
- Q木製カバーはあとから単体でも購入できますか?
- A
はい、単体でもご購入いただけます。
- Q木製カバーは、今後、今の3色以外の色も選べますか?
- A
木製カバーはすべて手作りです。ご希望の色をお知らせいただければ、対応できる場合があります。お気軽にご相談ください。
講座
- Q大田区民でなくても講座に参加できますか?
- A
はい、どなたでも参加できます。
- Q大田区以外でも講座を開いていますか?
- A
2025年度以降は区外でも開催予定です。会場をご存知の方はぜひご連絡ください。
- Q参加者を集めれば出張講座に来てもらえますか?
- A
はい。一度ご相談ください。学校や園でも可能です。
- Q土育てのコツ講座はオンライン開催の予定はありますか?
- A
検討しています。
- Qキエーロ式プランターコンポストの製作講座を自分でも開催できますか?
- A
はい。いきちかクラブでは、製作講座用のテキストや材料のご提供が可能です。開催を希望される場合は、内容や条件などを含めてご相談ください。
他の自治体の取り組み
- Qキエーロについて自治体での取り組み例はありますか?
- A
全国で、キエーロの購入費補助、直接提供、実証実験など、さまざまな取り組みがあります。モニター結果のレポートもたくさん公開されていて、いきちかブログでも、全国のキエーロモニター報告書の中で面白いものをピックアップして紹介・レビューしています。
米ぬか
- Q米ぬかはキエーロ式プランターコンポストにどう使えばいいですか?
- A
最初に土に混ぜても、生ごみを入れるときに一緒に入れても構いません。分解が遅そうな生ごみと合わせてひとつかみ入れるのが効果的です。
- Q常温保存していた米ぬかでも使えますか?
- A
使えますが虫が寄りやすくなるので、冷蔵・冷凍保存がおすすめです。
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