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抜いた方がいい雑草(自生植物観察会活動報告)

花壇の虫食い雑草 イベント

東京都大田区の新蒲田二丁目児童公園にできた花壇を地域みんなで使おうという「いきちか花壇プロジェクト」。会費や当番なし。初心者大歓迎。匿名OKのオープンチャットで報告・連絡・相談し合いながら,自分のペース,自分なりの形で,花壇に関わってもらいます。SNS感覚で気軽に,地域での自主参加型な関わり合いが生まれることを目指していきたいです。

さて,公園に花壇はできたものの,区からお金や苗の補助は一切ないとのこと。私たちも,コロナと大家の問題で学童保育を閉めてから,収入はなくなったままです。植える苗やタネも,道具もありません。これから何をどう植えていくかのアイデアもまとまっていません。あるのは花壇だけです。

そのような状態ですが,プロジェクトを前に進めるべく,ひとまず本日(2020年11月3日),この花壇に自らの力で生えてきた草たちを観賞する,自生植物観察会を開催しました。私たちは,生きる力の「いきちか」です。草たちの生きる力を学ぶと同時に,自分たちの活動も生かすべく,もがきます。

さて,私は植物の知識も経験も全然ない素人ですが,呼びかけに応じてプロジェクトや花壇のために集まってくださった方々の中に,植物に詳しい植物先生がいらっしゃいました!今回,植物先生にいろいろ教えていただきました。

中でも,「抜いた方がよい草」「残してもよい草」についてが,今一番知りたかったことです。

基本的な考え方として,抜いた方がよいのは,根っこが広がりすぎる種がたくさん落ちるなど,「繁殖力が高すぎるもの」だそうです。たしかに!大納得です。

クローバーに似ているこちら↓は,「カタバミ(片喰み)」。

植物に詳しくない私も,この子の経験は記憶にあります!黄色い花がかわいいのでつい残してしまい,あっという間に広がりました。そして,茎が弱くて根が強く,抜きにくいのです!!あとで必ず抜くなら,根が強くなる前に,今抜きましょう!

こういうイネ系の草↓も強いので抜いた方がよいそうです。私,イネ花粉アレルギーもありますので,ぜひ抜きましょう抜きましょう!

花壇で一番大きなこの葉っぱは,西洋タンポポ↓。ご覧のとおりの生殖力。明らかに強いですね。抜きましょう抜きましょう。(日本タンポポがんばれ~)

↓子どもに抜いてもらいました。「おおきなかぶ」風に「うんとこしょ どっこいしょ」と声をかけたものの…,葉っぱがブチブチとちぎれるだけで,根っこは抜けませんでした。大きな葉はルッコラそっくりですね。おいしそう。

↓西洋タンポポの根っこ,こんなに立派でした。西洋のものはこれほど大きくなるからこそ,タンポポコーヒーなる不思議な飲み物も生まれたのかもしれませんね。

↓なんとなく見たことがあるこちらは,コニシキソウ。これも伸びた節々からどんどん根が出ます。経験あります。抜きましょう。

写真を撮れませんでしたが,ドクダミも抜いた方がよいということで抜きました。確かにドクダミもたくさん広がるイメージありますね。

逆に残したのは,

ハナニラと思われる葉っぱと…,

ネジバナと思われる葉っぱ。

うーん・・・ハナニラとネジバナ・・,正直見分けがつきません。先生も「多分そうだと思うけど…」というトーンでしたが,この2つの違いが見えているだけで十分すごすぎです。

さあ,これらがどのように育つか,どのような花が咲くか,楽しみです!!

(※記事の最後に追記があります。これらの葉っぱの正体が判明しました。ぜひご覧ください)

いきちか花壇プロジェクトとは

いきちか花壇プロジェクトは,いつでもだれでも使える公園の花壇を,ゆる~い関係性の中で気楽に使い合いながら,地域での新しいつながり自発的な関わりが生まれることを目指したプロジェクトです。多様な世代・背景の人に参加いただきたいですが,町内会などに加入していない人にも地域に関わる最初の第一歩として活用いただければと思います。

地域と言っていますが,インターネットも活用していくので,物理的距離が遠い人もぜひぜひ一緒に関わってください。現地に行けなくても,写真などで一緒に愛でていただいたり,調べたり,意見したり…,関わり方は多様にあると思います。私たちは「多様性」と,そして「多様性の受容」を大切にしています! このブログも,SNSも,お気軽にコメントください♪(*´∀`人)

会費は取りませんが,活動費の捻出は必要です。助成金の獲得に向けて努力しますが,活動する中で,使途が限定された助成金ではまかなえない費用が必ず発生します。活動を継続・発展していくためには,皆様からのご寄付がどうしても必要です。私たちは,つながり合って助け合える社会を目指して,その仕組みを作るべく活動しております。活動の意義をご理解いただき,ぜひともご支援をよろしくお願いいたします。詳しくは下記ページをご参照ください。

2021年6月追記

このとき,ハナニラとネジバナと思われる雑草を残しました。その後,2021年3月に小さなハナニラが咲きましたが,これはこのあとの12月の苗植え会で植えたものでした。そして同年5月に,大量のハタケニラが,勝手に咲きました。ハタケニラは花壇の外でもたくさん生えていました。ネジバナは結局咲きませんでした。

▼12月に植えたハナニラが3月に咲きました

▼植えていないハタケニラが5月に咲きました(花壇の中でも外でも)

結果から見ると,この自生植物観察会で残した葉っぱは,ハナニラでもネジバナでもなく,全部ハタケニラでした。

ハタケニラは,国立環境研究所で「侵入生物」扱いとなっていました。繁殖力が強すぎるようです。実際に,実はこの公園自体がすでにニラに侵入されていて,春になると毎年ニョキニョキとハタケニラが大繁殖していたようです…。なので,このハタケニラも「抜いた方がよい雑草」でした。(;´Д`A “`

抜いた方がよい雑草を「繁殖力が強すぎるもの」と定義するならば,結論として,自分で生えてくる草のほぼほぼ全部が,繁殖力が強かったです・・・。広い土地なら多少予定外に繁殖しても大丈夫かもしれませんが,ここの花壇のように狭い場所では,勝手な繁殖は実害にしかなりません。昔の自分にアドバイスするなら,「この花壇で残してもよい雑草などない」となります・・・。

2021年12月追々記

2年目の花壇にも,またハタケニラが生えてきました。

ハタケニラは,他の花が植わっていてもお構いなしに,ビロビロに長い葉を生やしてきます。切っても切っても伸び続け,そのスピードも速く,成長期には1週間で30センチほど伸びます。長い葉が花壇の他の植物を日陰にしてしまいます。だらりと絡みつくので,景観も損なわれます。もう完全に邪魔者です。

花壇の土は花壇を作ったときに新しく入れましたが,花壇の下のもっと深いところに,ハタケニラの球根がたくさん残っていたと思われます。毎年,ほぼ同じところから邪魔な葉が生えています。

球根を取り去りたいのですが,深さゆえ簡単ではありません。そしてこの球根も年々「子球」が生まれ,増えているようです。しかも,掘り出すと,親球についていた子球がバラバラに散らばる仕組みになっています! 掘り出すことで球根をさらに広げてしまいます…。とても撲滅できる気がしません。強すぎます。いつか地球全体,ハタケニラに覆われる気がしてなりません……。

今のところ出てきた葉っぱをせっせと切るしかありませんが,この葉っぱがムスカリとそっくりで,識別困難なのも泣きどころです・・・。識別できるようにムスカリの場所を変えます…!

非常にやっかいなハタケニラ,どうぞ皆さんも覚えていてください。

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