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大田区子育て支援計画素案について

保育者向け記事

大田区が,“(仮称)「大田区子育て支援計画」(素案)”というのを策定しています。

そして,区民の意見(パブリックコメント)を募集しています

この募集期間が,令和元年12月16日(月)~令和2年1月15日(水)ということで・・・今日までです!

大田区で子育て中の皆様,子どもに関する支援業の皆様,こういった計画があることや意見を募集していることなどの情報は届いていますか?おそらく,届いていませんよね。パブコメは形骸的な手続きに見えますが,もし本当に区民の意見を欲しいと思っているなら,募集期間の延長,子育て施設での目立つ掲示,SNSでの積極的発信をお願いしたいものです。

さて,この素案資料を通読しますと,大田区の学童保育に対する施策はほとんど変化がないことが分かります。

保育園に対する施策はいくつかあります。実際に,保育園の数はまだまだ増えます。でも学童保育はほとんど増えません。保育園は,研修制度など保育の質の向上に関する施策がそれなりにあります。でも学童保育は,質の向上に関する施策がまったくありません

資料内に,保護者ニーズ調査結果として,仕事と子育てを両立させるために「学童保育の整備・充実」が必要だと,53.8%の人が答えている事実があるにも関わらず,そのための施策がこの資料からは見えません。

この計画素案の中には,生きる力に関する言及もありました。施策として,「豊かな人間性をはぐくみ,未来を創る力を育てます」という基本目標を立てたようです。さて,その目標に対して“重点的に取り組む事業”が,以下のものとなっております。

  • 子どもの学習支援(生活困窮世帯に対して週1回の学習支援)
  • こども日本語教室(日本語が不自由で就学できていない子に対して)
  • 学齢期の発達障がい児支援(障がい者総合サポートセンターでの相談・療育)
  • ICT教育の推進(電子黒板やタブレット端末などICTの活用。追加購入とは書いていない)
  • 学校教育施設の整備(計画的な改築。いつ改築するか不明)

上記は,たしかにどれも必要ですよね。

しかし・・・,生きる力を育むための事業がこれというのは,違うというか,とにかく足りないと,私たちは強く思います。

区が生活困窮世帯と認識している人にだけ週1回の学習支援を行うこと,就学できないほど日本語が不自由な人にだけ日本語教室を提供すること。内容や質への追及なく,ただ発達障害児支援をする・ICT教育を推進する・学校教育施設の整備をする,と表面的な言及しかしていないこと。 これが「豊かな人間性をはぐくみ,未来を創る力を育て」るために重点的に取り組むことだと言われても,圧倒的な不足感,目標との乖離感を感じます。

大田区の子育て支援に関する施策は,正直,満足とは遠い状態です。しかし,何もかも,自治体が税金を使って行うべきとも思っていません。

できる人ができることをし,補い合い,助け合う社会でありたいと思います。

私たちも,区の施策では足りない事業を補うべく活動しております。引き続き,私たちの活動へのご支援・ご協力を,何卒よろしくお願いいたします。

ご支援のお願い

—子どもも,大人も,みんなが今より少しでもラクに楽しく生きられる社会を目指して—

今の私たちの暮らしは,みんな,少しずつ苦しい状態です。既存の仕組みで解決できていない問題は,新しい仕組みが必要です。私たちと一緒に新しい仕組みを作り続ける人,私たちを支える人になっていただけないでしょうか。

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