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やりたいのは,放課後児童健全育成事業ではない。

保育者向け記事

いきちか学童クラブは,児童福祉法の規定に基づいて自治体が実施している“放課後児童健全育成事業”(以下,勝手に「健全事業」と略します)ではないという認識でいます。

もちろん,公的な健全事業の理念は理解しておりますし,実際に放課後児童支援員の資格も有しております

それでも,私たちが行いたいのは,健全事業とイコールではありません。

たとえば,自治体が提供する健全事業は,「保護者が労働等により昼間家庭にいない児童」が対象です。

昼間保護者がいない児童に,適切な遊び及び生活の場を与えることが,目的です。本当は保護者がそれらを与えるべきだけど,保護者が昼間いない児童に限り,保護者の代わりに福祉として与えてあげる,という考えではないでしょうか。

一方,私たちは,必ずしも保護者がそれをすべきとは思っていません

子どもに適切な遊びや生活を与えることは,地域で,できる人が助け合いながらやればいいと思っています。

だからまず,できる私たちが,やります。

地域のネットワーク作りとともに,今とこれからを生きる子ども(と大人)の「生きる力」を育むために,子どもたちの主体的な活動をサポートしてまいります。


また,私たちが対象としているのは,子どもだけではありません。
保護者も大切な対象者です。保護者を助けたいという思いは,健全事業には絶対負けません。

福祉や教育に関する支援は,もちろん公的機関こそ行っています。しかし,保護者が毎日山ほど抱えている「ちょっとした面倒なこと」を,「公」は助けてくれるでしょうか?皮肉なことに,「公」の支援を受けるには,たくさんの書類の入手や作成など,また新しい「面倒なこと」をたくさん成し遂げなければならないのが現状ではないでしょうか。支援を受けるためには,「支援を受けるための支援」こそ必要になってくる状態です。

私たちは,毎日毎日がんばっているのにいっこうに楽にならない保護者たちの生活を,実際に見てきています。就労しているかどうかは関係なく,保護者は大変です。

この保護者の大変さに対しても,できる人が助け合いながらやればいいと思っています。

だからまず,できる私たちが,やります。

それは,宿題をみるとか,夕飯を作るとか,廃材を集めておくとか,夏に水着を洗って乾かしておくとか,そのような日々のこともそうですが,
子どもの習い事を迷っているとか,子どもの発達が少し気になるときなど,「ちょっとした相談」を気軽にしていただける存在でありたいものです。

学校のお便りでこっちはAと書いているのにこっちはBと書いていて,どっちやねん!(←あるある)などの相談?ツッコミ共有?も大歓迎です。

スタッフだけでなく,できれば保護者同士でも,いきちかで一息ついたり一緒に食事したりしながら,愚痴を言い合ったり情報交換していただければと願いますし,
機会があれば,保護者の方にもいきちかの活動に参加いただき,ほかの子どもたちと交流いただくのも有意義なことだと思っております。

私たちの事業は,健全事業のように“保護者の代わりにしてあげる”ことではなく,みんなで助け合う「仕組み」を作ることが最終的な目標です。

そして,この「みんな」は,小学生の保護者だけではないはずです。今は小学校の学童保育事業として始めていますが,「みんな」の輪を徐々に広げていきたいと思っています。

私たちの考えに共感くださる方は,ぜひご連絡ください。色々な形で一緒に,これらの仕組み作りにご協力をお願いいたします。

ご支援のお願い

—子どもも,大人も,みんなが今より少しでもラクに楽しく生きられる社会を目指して—

今の私たちの暮らしは,みんな,少しずつ苦しい状態です。既存の仕組みで解決できていない問題は,新しい仕組みが必要です。私たちと一緒に新しい仕組みを作り続ける人,私たちを支える人になっていただけないでしょうか。

(2020年1月17日追記)

上記のように「放課後児童健全育成事業ではない」と称しておりましたが,大田区の子育て支援課のかたから,「放課後児童健全育成事業もやっている」という表現でもよいのでは,と教えていただきました。

なるほど!

いきちかは,放課後健全育成事業もしていますし,そして,それ以上の付加価値がある事業もしています,ということです。たしかに,これですね!

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いきちか学童クラブ
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