ikichikagakudo@gmail.com
050-5867-2041

保育しない子どもだけの時間と生きる力

保育者向け記事

学童保育というのは,学童期の子どもを預かり,生活の場と遊びを提供するところです。保護者に代わる成人のスタッフが,子どもたちと過ごします。

私たちいきちか学童クラブも,そのように学童保育を行っております。しかし,先日,スタッフ間で,

子どもを守ろうと大人が囲い込むことは,子どもの「生きる力」のためになるのか

ということについて,話し合いをもちました。

大人の目が入らない「子どもだけ」の世界こそが,子どもが学び,力をつけるチャンスではないか,という考えです。

もちろん,四六時中子どもを放置すべきというような話ではなく,学童保育施設でいつも大人に守られている子どもたちだからこそ,たまには子どもだけの時間も必要ではないか,という話です。

たしかに,守ってくれる大人のいない環境では,子どもたちが自分で主体的に考え,自分で能動的に行動する必要があります。そしてその過程も含む経験は,大きな学びの機会となりえます。「子どもだけ」の時間は場合によっては,学童保育で過ごす以上に価値高い時間となるかもしれません。

しかしこれは,安心・安全とトレードオフになります。

そもそも学童保育に子どもを預けるというのは,子どもだけで放課後を過ごすことに不安があるので,それを回避するための行為です。安心・安全のために「子どもだけ」にならないようにしているのが学童保育です。そのため,どうしても,学童保育の存在目的と「子どもだけ」は,相容れません。

学童保育事業を行う中では,

大人の目の届く範囲で安心安全を保障しつつ,この中で最大限に子どもの「生きる力」を支援する

という考えで,「子どもだけの時間」に劣らない時間を提供するよう努めるべき,という一つの回答にたどり着きました。

しかし,もし,子どもと保護者が希望される場合に限りますが,「子どもだけ」の世界も支援してよいのではないか,とも考え始めています。
たとえば・・・
・子ども同士で遊ぶ際のルールを一緒に考える(約束カードも作る)
・約束の時間に迎えに行く
・GPS端末やGPS付スマホなどを貸し出しする
など。

これは保育から外れるので,税金が使われている学童保育では実現できないように思います。私たちのような完全な民間団体だからこそできる支援のはずです。

引き続きスタッフ間でも話し合ってまいりますが,よろしければ,皆さまのお考えもお聞かせいただければ幸いです。

いきちか学童クラブ

この活動をサポートいただけませんか

いきちかクラブ向井
いきちかクラブ向井

記事をご覧いただきありがとうございます。私たちの活動をいいねと思っていただける方は,記事のシェアや,少額ご寄付(投げ銭)などで応援いただけますと幸いです。ご寄付は主に,このサイトの維持運営に使わせていただきます。

ご支援のお願い

—子どもも,大人も,みんなが今より少しでもラクに楽しく生きられる社会を目指して—

今の私たちの暮らしは,みんな,少しずつ苦しい状態です。既存の仕組みで解決できていない問題は,新しい仕組みが必要です。私たちと一緒に新しい仕組みを作り続ける人,私たちを支える人になっていただけないでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました