2月末ですね。
あの突然の一斉休校から1年。つまり日本でコロナパンデミックが本格化してから,もう1年が経ちました。
(あの根拠も支援もないまま,操作しやすいところから一方的に切り捨てた感のある一斉休校については,今も釈然としない思いがあります)
1年前の2020年2月。いきちか学童クラブは,来たる新年度に向けて,ドキドキワクワク,準備を進めていました。
新しい看板を作り,
さらなる子育てサポーターを募集し,
早期入会者へのお礼に「理想の赤青えんぴつ」をご用意し,
また,新しい玩具のご寄贈もたくさんいただきました…。
いきちかの本格スタートに向けてご寄贈・ご寄付をくださった皆さまには,心から感謝しております。そして,現状について申し訳ない気持ちもいっぱいで,言葉が見つかりません。
2月にはドキドキワクワク準備を進めていましたが,
3月に新型コロナウイルス感染症の状況を鑑み,一度立ち止まりました。
いきちか学童クラブは,生活と遊びの場でした。
いくらアルコール消毒したところで,密接・密集する場です。近づきます。触れます。大声を出します。
食事もともにします。子どもも支援員も家族もみんなで一緒に一息つきながら,情報交換もしながら食事をします。
いきちかの活動は社会的・心的ディスタンスを縮め,みんなで助け合いながら一緒に生活していこう,というものです。
感染リスクを限りなく抑えることと,いきちからしい活動を続けることは,両立しませんでした。
一方で,ある程度の感染リスクを許容しながら活動を続ける,という選択肢もとれませんでした。
お預かりする子どもたち,そのご家族,そしてスタッフたちの安全を脅かしてまでは,活動を続けられませんでした。
新年度の受け入れを中止し,ほどなく,お預かりすべてを停止しました。
加えて,いきちかがお借りしていた建物に,少し問題もありました。活動を始めてから想定外のトラブルが勃発し,資金をためてから引っ越そうと思っていましたが,このコロナ休止を機に,退去を決めました。
そして,今に至ります。
物件は,昨年3~5月はほとんど動きがありませんでした。空き物件でも内見がオーナーに止められていたりもしました。秋ぐらいになってから,飲食店などの閉店が相次いだためか,ようやく動きが出てきました。
しかし今,以前と同じようなスタイルの建物,つまり「箱」を準備することに,迷いが生じています。
これからのいきちか学童クラブは,まだ模索中ですが,箱に収まらない方法を考えていきたいと思っています。
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