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いきちか花壇プロジェクトって,誰が何のためにやっているの?

プロジェクトの理念・目的

こんにちは。いきちかクラブ代表の向井です。小学生と未就学児の母です。おばちゃんです。大田区民です。

下の写真は,先週日曜の姿です。だいたい年中,こういう格好です。いつも同じなので,子どもたちに,遠くからも,後ろ姿でも,気づいてもらえます。大人からも,マスクであまり顔が見えないはずですが,だいぶ分かってもらえています。申し訳ないことに私は人の顔を覚えるのが不得意なので,周囲の人に私を覚えてもらえると,本当に助かります。

そして自分語りも不得意分野ですが,一度きちんとしておいた方がよいと思うので,がんばります。

2018年12月までサラリーマンをしていました。ワーキングママでした。保育園に大変お世話になりました。

仕事を通じて社会に役立つ商品を作っている実感があり,やりがいは確かにありました。それで約20年続けました。しかし,被雇用者としての違和感もずっと持っていました。たとえば,自分の時間のほとんどを会社に拘束されることに。特に,「自分の会社」ではない会社に自分の時間と精神を費やしていることに。

「自分の会社」ではないことは,役職が上がるほど無視できない違和感になりました。もしやがて,その会社の社長に就任したとしても,私は,先人たちが生み育ててきた「その会社」の歴史や伝統を踏まえて経営しなければなりません。株式もずっと昔から私の意思が入らないところで発行・分配されています。社員のほとんども私は採用していません。私が生み育てた訳ではない「その会社」は,私の中では「自分の会社」になり得ませんでした。「その会社」に私の残りの人生を投入できるのかと考えると,答えはNOでした。

自分の人生です。自分が納得できることに余生を費やしたいです。自分を偽らず,自分らしく生きたいです。「生きた!」と言い切れる人生にしたいです。そして自分らしく生きる姿を子どもたち見せることで,子どもたちにも自分らしく生きてとメッセージを送りたいです

そして,数年がかりのプロジェクトをやり遂げたタイミングで,会社を辞めました。

会社を辞めたときは次に何をするか決めていませんでした。いつか学童保育をできればとぼんやり思っていたましたが,いろんなご縁に外堀を埋められる形で,予定外にすぐ始めることになりました。学童保育は手段のひとつです。目的は「生きる力」のほうです。地域巻き込み型の学童保育で,児童・保護者・地域の人たちの生きる力を育み,みんなの一度きりの人生がラクに楽しくなるように願いながら始めました。

しかし,いろんな不運と自分の至らなさで,夢半ばどころかスタートラインに立った時点で学童保育を閉めることになりました。それでも「いきちか」は,余生を投入するつもりで自分の大切な思想をたっぷり注ぎ込んで生み出したものです。ミッションも生半可な気持ちでは掲げていません。どうにか気持ちを前に向かせて,目の前に残っているもの(公園花壇)を利用して今できることだけでもしようと,2020年秋に,「いきちか花壇プロジェクト」を始めました。

私たちは,「生きやすい社会」の形成を目指します。
—子どもも,大人も,みんなが今より少しでもラクに楽しく生きられる社会を目指して—

*家庭や学校とともに,子どもの生きる力を育みます。
*保護者の困り事に寄り添いサポートします。
*子育てなどの生活に役立つヒト,モノ,考え方などをつなぐ,地域のハブになります。

いきちかのミッション

この「いきちか花壇プロジェクト」は,花育てを通じた体験学習や健康的な習慣づけなども副次的にねらっていますが,一番の目的は,地域での新しい,ゆるやかなつながり作りです。学童保育も地域巻き込み型で行っていたように,ラクに楽しく生きる社会のためには,地域のつながりと地域全体の力の強化が必要と思っています。

さまざまな生活の中で起こるさまざまな種類の困りごとは,知人同士の気軽な助け合いが最も効果的に思います。国や自治体などの公的支援は,決められた枠組みでしか用意できません。しかも,支援を受けるためにはたくさんの書類を苦労して仕上げなければなりません。どのような助けが必要かは,人によって時によってさまざまですし,同時に,どのような助けが供給可能かも人によって時によってさまざまです。それらをマッチするには,コアなつながりだけなく,広くてしなやかなつながりが大切です。

SNSをフォローして見たいときに見る感覚で,ゆるくマイペースに地域とつながれる仕組みがあるといいなと思っています。

そしてPTAや町内会などは,なんとなくの流れや半強制的な流れで加入していることも多いと思いますが,そうでなく,ゆるくても,自分の意思で,自主的・自律的に地域と関われる仕組みも必要だと思っています。

地域のつながりが希薄になっていったり,困ったときに助けを求められなくなっているのは,決して個人の問題ではなく,仕組みの問題です。なんだか生きづらいこの社会は,生きづらさに対して助け合える仕組みがないからだと解釈しています。そして私は,以前は学童保育を通じて,今は公園花壇を通じて,新しい仕組みを作ろうと模索しています。

目指しているものは壮大ですが,お金はありません。学童保育を閉めた時点で大きなマイナスです。運営メンバーもそれぞれの生活事情に応じて散り散りになりました。そして世間はコロナ禍の混乱真っ只中で,非常にストレスの大きな時期でした。このような状況でできることは極めて小さく,このプロジェクトは,小さく手探りで進めてきました。少しずつ,本当に少しずつ,小さな発信から小さなご縁が生まれ,小さなアクションが小さな結果を出し,その繰り返しで,1年間やってきました。

このたび,大田区地域力応援基金の助成を受けて,年額10万円の事業費ができました。大がかりなプロモーションができる金額ではありませんが,本当にありがたい事業資金です。プロジェクトのチラシを作成することができ,そして,さまざまな施設に置いていただけることになりました。また,地域の方に気軽に花育てに挑戦いただくためのセットを購入し,配付することができました。

<PDF版のチラシはコチラ>

まだチラシを配りはじめたところですが,少しずつ,「花の里親」という栽培ボランティアの希望者が集まってくださっています。人でなく,施設からもご相談いただいています。

この「花の里親」は,自分の意思で申込むスタイルになっています。申込み動機は人それぞれです。花が好きだから,花を育てたことがないから,外出できない中で何か余暇がほしかった,地域の公園のために何かをしたい,などいろいろです。その中で,自分の意思で申し込んでいるのは共通です。何の付き合いも強制力もありません。

「花の里親」期間中は連絡手段としてプロジェクトのチャットに入っていただきます。里親終了後は,チャットにとどまるも抜けるも自由です。自分の意思でとどまった人には,チャットでさらなる活動を提示していく予定です。ときには助けも求めると思います。そして,それらに参加するか否かも自分の意思で判断してもらいます。その繰り返しを予定しています。

手段が花なので,気の優しい人が集まりやすいのも特徴的です。もしこれが「まち作りをする」ためのプロジェクトであれば,もっと積極的な人が集まるかもしれません。しかしそうではありません。このプロジェクトは,気の優しい,先鋭的とも限らない普通な人たちが,自分の意思で地域に関わり合う仕組みです。この尊さをご理解いただけるとうれしいです。

このプロジェクトを持続および発展させるためには,皆さまのご協力が何よりも必要です。ぜひ,自分に合った形で「いきちか花壇プロジェクト」に関わってみてください。関わり方は人ぞれぞれ。花壇プロジェクトページに関わり方の一例を載せていますので,無理なくできるものから,ゆるゆると,お願いいたします。私も長期戦で,何十年とかけてこのプロジェクトに取り組んでいく所存です。

いきちかクラブ 向井愛

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—子どもも,大人も,みんなが今より少しでもラクに楽しく生きられる社会を目指して—

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