今回はちょっと硬めのお話ですが,助成金の面接で話した内容を,せっかくなのでブログでも書いてみました。
花壇プロジェクトの目的
「いきちか花壇プロジェクト」の目標は,主に次の3つです。
- 公園花壇を使って,地域への新しい関わり,新しいつながりを作る
- 花育を通じて自然または地域環境への関心を高め,主体的な学びを促進する
- COVID-19に起因する生活のさまざまな喪失を補う新しい機会を提供する
このうちの1つめのつながり作りが,特に意識している目標です。
新しいつながりの重要性
私たちが最終的に目指しているのは「生きやすい社会」です。みんながラクに楽しく生きられる社会であってほしいと切に願っています。そのためにも,人と人,人と地域がつながり,刺激を受け合ったり,困ったときには助け合える仕組みが必要です。
地域にはすでにいろいろなコミュニティがあります。しかし,何らかの理由で,それらのコミュニティにまだ入れていない人もいると思います。現実問題,町内会や自治会も,その体制が現代人のライフスタイルや価値観に合致しているとは限らず,加入者は全国的に減少し続けています。
地域でのつながりが築きにくくなり,たとえば子育てが「孤育て」と表現されるような孤立が生まれ,人々の生きづらさにつながっています。
SNSのようなゆるやかなつながりでもよいので,自分の意思で参加し,自発的・自律的に行動し,互いに尊重し合える場(つながり)が必要です。そしてそのような場の第一ステージを新しく作ることが,いきちか花壇プロジェクトの主な目的です。今後,この新しいつながりがさらに複数の協働でつながり合うことで,新しい自治型社会にもなり得ると考えています。
気軽なつながり
いきちか花壇プロジェクトは,まだ地域につながれていない人たちが,気軽に関われる場所でありたいと思っています。地域活動に関わる最初のきっかけになりたいと思っています。
広い受け入れ
敷居の低さに加えて,門戸の広さも重要と考えています。
本当に必要な人に届けるには全員に届けなければいけないという,こども食堂の考えと同じで,まずは「誰でも」受け入れることが必要です。
そして,このように広く受け入れるためには,公園花壇というのはとてもすぐれたツールだと思っています。公園は,パブリックで,屋外の,開けた場所です。そして,花壇は,幅広い興味の受け皿となります。
綺麗な花に興味がある方,育てることに興味がある方,命のサイクルを短期間で見たい方,虫に興味がある方(ちょうど今,花壇で蝶の幼虫がサナギになっています),撮影やスケッチに興味がある方,緑化による地域イメージに興味がある方,防犯や治安に興味のある方,作業療法・園芸療法を実践したい方,コロナによる制限だらけの中で居場所がほしい方,などなど…。
他にも花壇の使い道はたくさんあると思いますので,これから,それらを地域の人と一緒に探していきたいと思っています。
大切にしたい5つのポイント
花壇プロジェクトでは,以下の5つのポイントを大切にしていきたいと考えています。
①気軽さ
- SNSのような気軽な参加形態。実際にSNSも活用します。
- 「ゆるやか」「ゆるゆる」という言葉も意識して使っていきます。
②便利さ
- デジタルやオンラインを活用して,便利さを心がけていきます。
③多様性
- 受け入れる対象者は限定しません。
- 地域のつながりとは言え,お住まいなどの地域も限定しません。幅広い地域の方に参加いただけます。
- 人によって活動時間や認知特性などさまざまであることを前提に考えます。
④柔軟性
- 一度決めたことも状況に応じて柔軟に変化して構わない,むしろそれが自然であるという考えでいます。
⑤対等性
- ここは支援する-支援されるの関係の場ではありません。それぞれ対等な関係の場です。
花壇プロジェクトの目的と意義をご理解のうえ,ご支援なにとぞよろしくお願いいたします。
この活動をサポートいただけませんか

記事をご覧いただきありがとうございます。私たちの活動をいいねと思っていただける方は,記事のシェアや,少額ご寄付(投げ銭)などで応援いただけますと幸いです。ご寄付は,このサイトの維持運営に使わせていただきます。

いきちか花壇プロジェクト―みんなの花壇,みんなで使おう―

ご支援のお願い
—子どもも,大人も,みんなが今より少しでもラクに楽しく生きられる社会を目指して—
今の私たちの暮らしは,みんな,少しずつ苦しい状態です。既存の仕組みで解決できていない問題は,新しい仕組みが必要です。私たちと一緒に新しい仕組みを作り続ける人,私たちを支える人になっていただけないでしょうか。
コメント