いきちか花壇プロジェクトって,誰が何のためにやっているの?

こんにちは。いきちかクラブ代表の向井です。

小学生と未就学児の母です。おばちゃんです。大田区民です。

下の写真は,先週日曜の姿です。だいたい年中,こういう格好です。いつも同じ格好なので,子どもたちに,遠くからも,後ろ姿でも,気づいてもらえます。

いきちかクラブでは現在,「花壇をきっかけに,ゆるく地域とつながっておこうよ」という主旨の取り組みをしています。「いきちか花壇プロジェクト」という,ひねりのない名称でやっています。

2020年4月に学童保育を閉めてしまったあと,公園花壇だけが残りました。

夢半ばどころかスタートラインに立った時点で学童保育を閉めることになりましたが,どうにか気持ちを前に向かせて,学童保育を通じて実現したかったことの一部でもいいので,この花壇を通じて目指そうと,2020年秋に,この「いきちか花壇プロジェクト」を始めました。

ただ,お金はありません。すっからかんどころか,学童を閉めた時点で大きなマイナスです。学童保育のときの運営メンバーも,それぞれの生活事情に応じて散り散りになりました。そして世間はコロナ禍の混乱真っ只中でストレスの多い時期でした。

このような状況でおばちゃんができることなど極めて小さく,このプロジェクトは,小さく小さく,自分たちで無理なくできる範囲で,手探りで進めてきました。

少しずつ,本当に少しずつ,小さな発信から小さなご縁が生まれ,小さなアクションが小さな結果を出し,その繰り返しで,1年間やってきました。

このたび,大田区地域力応援基金の助成を受けて,プロジェクトのチラシを作成することができ,そして,さまざまな施設に置いていただけることになりました。最寄りの矢東小と道塚小では,生徒の全家庭に配布いただけることになりました。本当にありがとうございます。

「花の里親」を通じて,公園とのつながりや,できれば新しい人同士のつながりも生まれるといいなと思っています。そして,このプロジェクトのことも知っていただき,何らかの形でプロジェクトに関わる人が増えていただければと思っています。花の里親募集については,次の画像リンクから,詳細ページをご覧ください。

まだチラシを配りはじめたところですが,少しずつ,「花の里親」の希望者が集まってくださっています。人でなく,施設からもご相談いただいています。

1年経って,いきちか花壇プロジェクトは,赤ん坊から,自分で歩ける幼児ぐらいには育ったかもしれません。

しかし,まだまだ整っていないものが本当にたくさんあります。課題も山盛りです。

チラシを見てLINEオープンチャットに入ってくださった人は,思っていたよりも「整っていない」状態に驚かれた人もいらっしゃると思います。

申し訳ないですが,ここはこういう状態のプロジェクトです。格好つけずに,等身大で,普通のおばちゃんが手探りで奮闘する様子をご覧いただきたいと思っています。

社会に感じている生きづらさや課題に対して,諦めずに「自分ができること」を探して,時々弱気になったり無力感に潰されそうになったりしながらも,じれったいほど少しずつでも何かを生み出し,何かを変えていこうとする,そういう生き様を,苦笑いしながらでも受容いただければ幸いです。これが今のいきちかクラブの「生きる力」への取り組みです。

そしてぜひ,皆さまも「いきちか花壇プロジェクト」に関わってみてください。

関わり方は人ぞれぞれ。花壇プロジェクトページに関わり方の一例を載せていますので,無理なくできるものから,ゆるゆると,お願いいたします。

いきちかクラブ 向井愛

インクルーシブな遊び場の作り方

先日,「インクルーシブな遊び場」というフレーズに出会いました。

どうやら主には公園設計の話で,誰でも使える公園にしようというものでした。ユニバーサルデザインです。「誰でも」に関する説明はほとんどないのですが,多くの場合は「障害の有無にかかわらず」という意味で使っているように思います。

公園という開けたパブリックな場所も,ユニバーサルデザインを意識して作らないと,generalな人しか使えないものになりがちということなのですね。

もちろん,このような配慮は大切です。

しかし,どれほど考えに考えて,想定して,準備しても,立地や資金などに制約があるかぎり,完全にインクルーシブな設計というのはありえません。
必ず,大なり小なりの取りこぼしができてしまうものです。

そもそも設計段階で,あらゆる状態の人を想定できている保証もありません。この世の人々のあらゆる文化,あらゆる特性,あらゆる背景・・・想定できるはずありません。

多くの方はそれらの限界を分かったうえで,「よりインクルーシブな」状態を目指しているものだと思います。

そう思いますが,言葉上でも「インクルーシブな遊び場」と言い切られてしまうと,そこで取りこぼされている人たちのことをどう思っているのか,少し気になってしいます・・・。

あらゆる人を想定して準備することは不可能なので,むしろ,最初に準備しすぎないことこそ大切かもしれません。

私は「インクルーシブな遊び場」は,今ここにいる人たちに合わせて,カスタムメイドで作っていけばよいと思っています。

今ここにいる人たち,ここの一人ひとり全員が遊べるように場を調整すれば,それは間違いなく「インクルーシブな遊び場」になっているはずです。

公園は不特定多数の人が利用する場で,そして規模も大きいため,一人ひとりに合わせてカスタマイズするのは無理難題と思いますが,一方で学童保育のような,契約した特定の人のみ利用する場は,「今ここにいる人たち」がハッキリしています。空間の規模も小さめです。保育所や学校も同じですね。

こういったところでは,「今ここにいる人たち」の状態を理解して,その人たちに合うように柔軟に環境を調整していくことが,本当のインクルーシブだと思っています。

そして,人は,体調や状況など本当に日々変化します。その変化に応じて,環境も変化させ続ける必要があります。

一言でいえば,「フレキシブル」。それが,インクルーシブに必要な条件だと思っています。

私たちの学童クラブ(いきちか学童クラブ)は,今は休止しておりますが,上記のように,一人ひとりの状態を見極めること,その状態に適した環境や遊びを提供することを大切にしていました。

インクルーシブな遊び場というは,そういうところだと思っています。

そしてそのような場を作り続けることは,もちろん大変な作業です。

一人ひとりの資質と研鑚,チーム内の細やかな情報共有やカンファレンス,外部専門家との連携など,必要なものはたくさんあると思いますが,それらの小さな積み重ねを経て,本当のインクルーシブな社会が実現する日を,心から願います。

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花壇プロジェクトの目的と大切にしたい5つのポイント

今回はちょっと硬めのお話ですが,助成金の面接で話した内容を,せっかくなのでブログでも書いてみた,というだけの話です。

花壇プロジェクトの目的

「いきちか花壇プロジェクト」の目標は,主に次の3つです。

  • 公園花壇を使って地域の新しいつながりを作る
  • 花育を通じて子どもや保護者たちの自然または地域環境への関心を高め,主体的な学びを促進する
  • COVID-19に起因する生活のさまざまな喪失を補う新しい機会を提供する

このうちの1つめのつながり作りが,特に意識している目標です。

気軽なつながり

私たちが最終的に目指しているのは「生きやすい社会」です。みんながラクに楽しく生きられる社会であってほしいと切に願っています。

そのためにも,社会の中で人と人がつながり,困ったと言い合えて助け合える仕組みが必要と思っています。

地域にはすでにいろいろなコミュニティがあります。

しかし,何らかの理由で,それらのコミュニティにまだ入れていない人もいると思います。

いきちか花壇プロジェクトは,そのような人でも気軽に参加できる場所でありたいと思っています。地域に参加する最初のきっかけになりたいと思っています。

そのために大切にしたいポイントが5つあります。

①気軽さ

  • SNSのような気軽な参加形態。実際にSNSも活用します。
  • 「ゆるやか」「ゆるゆる」という言葉も意識して使っていきます。

②便利さ

  • デジタルやオンラインを活用して,便利さを心がけていきます。

③多様性

  • 受け入れる対象者は限定しません。
  • 地域のつながりとは言え,お住まいなどの地域も限定しません。幅広い地域の方に参加いただけます。
  • 人によって活動時間や認知特性などさまざまであることを前提に考えます。

④柔軟性

  • 一度決めたことも状況に応じて柔軟に変化して構わない,むしろそれが自然であるという考えでいます。

⑤対等性

  • ここは支援する-支援されるの関係の場ではありません。

広い受け入れ

「敷居を低く,門戸を広く」,そのようなゆるく広い場が,初めて地域とつながるきっかけとして有効だと思っています。

そして,地域とつながれていない人とつながるためにも,まずはこのように,広く受け入れることが必要だと思っています。こども食堂も同じと伺っています。本当に届けたい人に届けるためには,まずあらゆる人を受け入れ,広く届けていくことが必要です。

そして,私たちは,このように広く受け入れるために,公園花壇というのはすぐれた場所だと思っています。

公園は,パブリックで,屋外の,開けた場所です。

そして,花壇は,幅広い興味の受け皿となります。

綺麗な花に興味がある方,育てることに興味がある方,命のサイクルを短期間で見たい方,虫に興味がある方(ちょうど今,花壇で蝶の幼虫がサナギになっています),花の撮影やスケッチに興味がある方,緑化による地域イメージに興味がある方,防犯や治安に興味のある方,作業療法・園芸療法を実践したい方,コロナによる制限だらけの中で居場所がほしい方,などなど…。

他にも花壇の使い道はたくさんあると思いますので,これから,それらを地域の人と一緒に探していきたいと思っています。

花壇プロジェクトの目的と意義をご理解のうえ,ご支援なにとぞよろしくお願いいたします。

コロナからの1年を振り返って

2月末ですね。
あの突然の一斉休校から1年。つまり日本でコロナパンデミックが本格化してから,もう1年が経ちました。
(あの根拠も支援もないまま,操作しやすいところから一方的に切り捨てた感のある一斉休校については,今も釈然としない思いがあります)

1年前の2020年2月。いきちか学童クラブは,来たる新年度に向けて,ドキドキワクワク,準備を進めていました。

新しい看板を作り,

さらなる子育てサポーターを募集し,


早期入会者へのお礼に「理想の赤青えんぴつ」をご用意し,

また,新しい玩具のご寄贈もたくさんいただきました…。

いきちかの本格スタートに向けてご寄贈・ご寄付をくださった皆さまには,心から感謝しております。そして,現状について申し訳ない気持ちもいっぱいで,言葉が見つかりません。

2月にはドキドキワクワク準備を進めていましたが,
3月に新型コロナウイルス感染症の状況を鑑み,一度立ち止まりました。

いきちか学童クラブは,生活と遊びの場でした。
いくらアルコール消毒したところで,密接・密集する場です。近づきます。触れます。大声を出します。
食事もともにします。子どもも支援員も家族もみんなで一緒に一息つきながら,情報交換もしながら食事をします。

いきちかの活動は社会的・心的ディスタンスを縮め,みんなで助け合いながら一緒に生活していこう,というものです。

感染リスクを限りなく抑えることと,いきちからしい活動を続けることは,両立しませんでした。

一方で,ある程度の感染リスクを許容しながら活動を続ける,という選択肢もとれませんでした。
お預かりする子どもたち,そのご家族,そしてスタッフたちの安全を脅かしてまでは,活動を続けられませんでした。

新年度の受け入れを中止し,ほどなく,お預かりすべてを停止しました。

加えて,いきちかがお借りしていた建物に,少し問題もありました。活動を始めてから想定外のトラブルが勃発し,資金をためてから引っ越そうと思っていましたが,このコロナ休止を機に,退去を決めました。

そして,今に至ります。

物件は,昨年3~5月はほとんど動きがありませんでした。空き物件でも内見がオーナーに止められていたりもしました。秋ぐらいになってから,飲食店などの閉店が相次いだためか,ようやく動きが出てきました。

しかし今,以前と同じようなスタイルの建物,つまり「箱」を準備することに,迷いが生じています。

これからのいきちか学童クラブは,まだ模索中ですが,箱に収まらない方法を考えていきたいと思っています。

花壇誕生のきっかけはゴミ問題

今日は公園のゴミのお話です。

そもそも,新蒲田二丁目児童公園に「いきちか花壇」ができた発端も,ゴミでした。

この公園でいきちか学童クラブの子どもたちが毎日遊んでいたのですが,毎日,ゴミだらけでした。

毎回,遊ぶ前に,子どもとスタッフで自主的にゴミ拾いをしていました。

子どもにゴミ拾いを強制したことはありませんが,子どもたちは自ら拾ってくれます。毎日大人が捨てるゴミを,毎日子どもが拾ってくれていました。

蒲田地域の公園や道路は,残念なことに,タバコの吸い殻やゴミのポイ捨てが非常に多いと感じています。

そしてこの新蒲田二丁目児童公園は特に,隣がコンビニであることもあり,お弁当ゴミや空き缶,そして一服した吸い殻が,本当に毎日散乱しています。


自分たちが使う公園ですし,以前も「犯罪を防ぐためのゴミ拾い」というブログ記事を書いたように,ゴミ拾いが治安改善,地域の安全につながると思っているので,ゴミを拾うこと自体は,構いません。(いつまで続くのだろうという虚しさはありますが)

しかし,そのゴミをいきちか学童クラブに持ち帰り,保管し,処分することが,負担でした。

そこで,区に,公園の清掃をいきちか学童クラブが担当するのでゴミの回収に来ていただきたい旨を相談したところ・・・清掃は別の団体が担当している(謝金も発生している)のですぐには譲れないということでした。

しかしそれで話は終わらず,代わりに花壇運営はどうだという話になり,詳細を略すわけではありませんが,本当にあれよあれよと,トントン拍子に,花壇が完成しました。


今は学童保育事業も休止しているので,この公園で毎日遊ぶということはなくなりましたが,花壇の水やりや花がら摘みのたびに,やはりゴミ拾い作業が発生しています。カラスや動物もゴミに寄ってきています。

なお,2020年4月から公園内は全面禁煙になったはずですが,相変わらず吸い殻もたくさん捨てられています。


公園が花で華やかになればゴミも減るかと期待していましたが,今のところ,まだ目立った変化はありません。春にもっと花が咲くと,変化があるでしょうか・・・。

子どもたちに,希望を見せてあげたいものです。

ご利用料金について

今日は,ご利用料金についてのご説明です。

いきちか学童クラブは,非営利団体なのに,利用料が高めかもしれません。

ここについてモヤっとするお気持ちがあるかもしれないので,ご説明いたします。

まず,区営または区が委託している放課後児童クラブ(学童保育)は,運営費のうち約85%が区の負担です。保護者負担は全体の15%程度です。

区の学童利用料の保護者負担が月5,000円の場合,実際にクラブには33,000円強のお金が入っています。このほか,17時以降のお預かりには別途延長料も入ります。

実際にクラブに入る費用はいきちかとそう変わりませんし,そして手前味噌で恐縮ですが,内容はいきちかの方がずっと手厚い自信があります。いきちかのこの値段設定,実は,ものすごくがんばっています。

でも,実際の保護者負担金に大きな違いがあるのは確かです。

そこは,区営や委託クラブは「いいなぁ」と思います。ただ,いきちか学童クラブは,区の事業から独立することで,柔軟に新しいことに取り組めます。

私たちは,区や国の事業でできていないことをするために立ち上がりました。

出発点がそこであるため,区の学童と同じ内容にも,そして同じ値段にもならないことは,どうかご理解いただければ幸いです。

区から独立することで効率よく運営できるはずですので(ペーパーワークや会議の削減等),日々無駄のない運営に努めております。

それでも利用者から見ると区のものより高いのは事実ですので,ご負担を少なくするには,いきちかを週に2回,区の学童を週に3回など,区の学童と併用することもお勧めいたします。

さて,いきちか学童クラブで保護者にご負担いただくのは,主に,入会金と月額使用料です。(あとは,延長代と食事代を使った場合のみお支払いいただきますが,こちらはほとんど実費です。)

月額使用料は,主にスタッフの人件費です。非営利団体であっても,スタッフへのお給料や保険料は発生します。

この他に,家賃,電気・水道・ガス代,通信費,おやつの食材費,子どもの保険代,教材・玩具費,家具工具費,入退室管理システム費,集金代行委託費,衛生費,印刷費,文具費,サーバー費などなどなどが発生しています。
これら一式を,入会金と,月額使用料の残りで賄います。

いきちかは一式制度ですが,そうではなく,細かく一つひとつの項目ごとに金額を提示して徴収する方法もあります。オプションをたくさん増やす方が基本料金が減りますので,一見「お安く」見せることができます。

しかし,私たちは,保護者への分かりやすさにこだわっています。

オプションだらけの場合,結局総額でいくらかかるのかは,保護者が自分で電卓を叩かないと分かりません。忙しい保護者にわざわざ計算させる構造に,私たちは,強い抵抗がありました。

保護者に対しては単純な金額を提示して,あとはその中で,私たちがやりくりをがんばればよいと考えています。

なお,従業員の人件費ですが,こちらは現在時間給となっています。

スタッフには,いきちかだけでなく,家庭・他の仕事・学問・趣味など,様々な分野で日々活躍し,様々な生きる力を磨いてほしいと思っていますし,また,正社員という日本固有の制度に利点を感じていないためです。

時給の金額は,事業が起動に乗れば,適宜見直したいと考えています。

保育士問題と同様に,学童の支援員のお給料の安さも社会問題となっております。(保育士,支援員,介護士など,事業が税金で賄われているものは,専門職であるのに,みんなお給料が不当に低い状態です。)この社会問題に対しては,民間から,業界全体の給料底上げに努めることが重要と思っています。

保護者の負担金も減らしたいですが,一方で従業員の賃金も,少しずつでも増やしてあげたいものです。

どちらもできるように,がんばります。

引き続き,皆様のご理解,ご支援のほど,よろしくお願いします。

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就学への保護者の不安

24日に,1回目の就学応援会を開催しました。

お忙しい中のご来室,本当にありがとうございました!

子どもたちが課題を達成した記念に(=自信としてもらうため),当初,完了証か何かをご用意しようと考えていたのですが,
親の立場で考えますと,紙ものだと,多分,すぐ捨てますよね・・・。

すぐ捨てるものをわざわざ作るのも,さみしいし,エコじゃないし・・・と色々考えて,多分しばらく使ってくれそうな,某応援グッズをプレゼントしました。
(相変わらず,いちいち考える,いちいち学童クラブです。)

女の子も男の子も気に入ってくれたようで,よかったです。
イエイ! v(^o^)v

さてさて,入学に対して,子どもたちは軽いノリで「楽しみ!」と言えるのに対して,
やはり保護者たちは,色々な不安があるようでした。

保護者の不安の一番の原因は,就学前に,学校に関する情報がほとんど入ってこないこと

あらかじめ知って,見通しが持てると,ずっと気持ちも楽になれると思うのですが,現状が本当に残念です。

現行の縦割り行政の中では,保育園と学校は,完全に異世界です。(大田区の場合は,課の所在地からして両者別々です。保育関係は区役所本庁,学校関係はニッセイアロマスクエア内にあります。)
現状では,小学校に関する情報は,行政関係からは降ってきません。

保育園児の親たちが,毎日せわしなく過ごす中で,自分からアクティブに情報を取りに行く必要があります

世知辛いですよね。

私どもの就学応援会に来ていただければ色々お伝えできますが,
しかし,忙しい保護者からすれば,就学応援会に行くことすらラクではないので・・・課題ですね。

さて,その次にある保護者の不安は,お子さん固有の個性が,学校生活に適応できるかどうか,というところのようです。

これは,もし私たちの目で見て,目立った問題がなさそうに見えたとしても,「大丈夫」で終えてよい問題ではないと思っています。

おそらく,子どもが大丈夫かどうかということだけでなく,
保護者自身の,「自分はどこを目指して,子どもや周りにどのような対応をしていけばよいのか」という,迷いや不安が根底にあるように感じました。

これに関しては,どうか一人で抱えずに,周りの人たちと一緒に悩んで,一緒に育てていってほしいと願います。

そして,もしそこに私たちも入ることができるならば,本望です。

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空き家活用の足かせ

いきちか学童クラブは,しばらく空き家だった民家を使わせていただいています。

先日,空き家の活用に関する研究をしている方のインタビューに応じました。

そこでも話しましたが,最近実感しているのが,
空き家って,意外と安くない」ということ。

現代は,モノを所有しないシェアの時代,とも言われていますが,
一方,空き家の所有者は,モノの所有にこだわりのある世代です。
戦争で何もかも失った後にみんなで努力して成り上がっている時代でしたので,それは当然とは思います。

私たちからすると,「使い道がなく,持て余している空き家」という認識であっても,
所有者さんのお立場では,「自分が所有している価値のある家」という認識でしょうか。

また,10年ほど前はまだ空き家を使いたい人に出会うことが困難だったので,タダでもいいから使ってほしいと思えたようですが,
最近は,よいのか悪いのか,マッチングサービスが整ってきたために,なかなかの高価格設定となっております。

普通に不動産が扱っている築年数古めの物件と同じ価格です。
たまに安い物件があっても,結局は,相当修理しないと使えないような「訳あり物件」です。

このほか,一般的に,空き家だとリノベーションしやすいと言われていますが,これも実際は,必ずしもそうとは限りません。

ひとたび,自分の家が人に貸せる価値あるものだと認識してしまうと,また次に貸すことを考えて,リノベを嫌がることもあります。

あるいは,自分が住んでいた思い入れのある家だと,なおさら,「変えること」に心理的抵抗があることもあります。

空き家を活用することの利点は?と聞かれて,
値段のうまみもリノベーションのうまみもあまりない分,一番大きいのは,「社会貢献」かなと思いました。

使い捨てでなく,あるものを有効活用する(循環させる)こと,
地域の空き家を減らすことでの,治安改善を図ること(=窓割れ理論),
また,それらの事例となれること。

空き家活用,いいことですよね。

でも・・・もう少し,お安くなってほしいものです・・・。

最近の価格設定は,空き家活用の足かせになっていると思います。

いきちか学童クラブ,別の物件も探しています。

民家をお安く貸してくださる方,大募集中です。
ぜひご連絡ください。m(_ _)m

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大田区子育て支援計画素案について

大田区が,“(仮称)「大田区子育て支援計画」(素案)”というのを策定しています。

そして,区民の意見(パブリックコメント)を募集しています

募集期間が,令和元年12月16日(月)~令和2年1月15日(水),・・・今日までです!

皆様,こういう情報って,ちゃんと届いていますか?

筆者は,昨夜,ネットサーフィン中にたまた発見しました・・・。

夜に発見してから,翌日のいきちかオープンまでに,PDF119ページの資料を熟読し,考え,意見を整理するだけで,精一杯です。スタッフのコンセンサスを取ることはできなかったので,今回はいきちかとしてではなく,個々人で意見を提出しております。

さて,この素案資料によりますと,

大田区の学童保育に対する施策は,ほとんど変化がないことが分かります。

保育園は,まだまだ増えます。でも学童保育は,ほとんど増えません。

保育園は,質の向上に関する施策がそれなりにあります。でも学童保育は,まったくそれに関する記述がありません。

資料内に,保護者ニーズ調査結果として,仕事と子育てを両立させるために「学童保育の整備・充実」が必要だと,53.8%の人が答えている事実があるにも関わらず。

この数は,「保育施設やサービスの充実」が必要と回答した人とほとんど差がないにも関わらず。

「生きる力」に関する言及もありました。

施策として,「豊かな人間性をはぐくみ,未来を創る力を育てます」という基本目標を立てたようです。

さて,その目標に対して”重点的に取り組む事業”が,以下のものとなっております。

  • 子どもの学習支援(生活困窮世帯に対して週1回の学習支援)
  • こども日本語教室(日本語が不自由で就学できていない子に対して)
  • 学齢期の発達障がい児支援(障がい者総合サポートセンターでの相談・療育)
  • ICT教育の推進(電子黒板やタブレット端末などICTの活用。追加購入とは書いていない)
  • 学校教育施設の整備(計画的な改築。いつ改築するか不明)

必要ですよね,どれも。

でも・・・,生きる力を育むための事業がこれというのは,違うというか,とにかく足りないと,私たちは強く思う訳です。

大田区の子育て支援に関する施策は,正直,満足とは遠い状態です。しかし,何もかもを自治体が税金を使って行うべきとも思っていません。

できる人ができることをし,補い合い,助け合う社会でありたいと思います。

だから私たちも,区の施策では足りない事業を補うべく活動しております。

引き続き,私たちの活動へのご支援・ご協力を,何卒よろしくお願いいたします。

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学校だけでは無理な「生きる力」

今日は,「生きる力」のお話です。

教育界で「生きる力」というワードが強調され出したのは,1996年の「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」(第一次答申)からではないでしょうか。


今後における教育の在り方として、[ゆとり]の中で、子供たちに[生きる力]をはぐくんでいくことが基本であると考えた。そして、[生きる力]は、学校・家庭・地域社会が相互に連携しつつ、社会全体ではぐくんでいくものであり、その育成は、大人一人一人が、社会のあらゆる場で取り組んでいくべき課題であると考えた。

「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」はじめに

上記のように,ここで「生きる力」と「ゆとり」の2つが提唱されました。
(そしてこの後にゆとり教育が始まりましたが,今ではゆとり教育も終わり,これからは,「ゆとりでも詰め込みでもない生きる力を育む教育」だそうです…。)

さて,この1996年から,20年以上(!)も経ちました。
いい加減に「生きる力」に取り組まないと本当にヤバいよということで,ようやく,2020年度から本格スタートする教育改革で,こちらの理念が入りました。来年度ですね。20年以上前から言われながら,ようやく,「スタートせざるを得ない」状況になったという印象です。

昔々の戦後の高度経済成長期は,未来が見えていました。みんなが目標とするその未来に向かって,ハイパフォーマンスで走ることが重要でした。しかしその時代は終わり,今は,先が見えません。変化の時代です。

今,そしてこれからは,変化し続ける社会の中で,模範的な生き方が確立されていない状態の中で,自分で課題を見つけ,自分で判断し,自分で行動し,自分で解決していく力が必要です。

これは私たちも,心からそう思っています。

自分の子どもをはじめとする,今を生きる子どもたちには,このような力を身につけて,一度きりの自分の人生を,目一杯エンジョイして生きてもらいたいものです。

さて,学校教育で「生きる力」への取り組みが始まるとは言え,文科省は,1996年のとき(当時は文部省)からずっと,今も,言っています。生きる力は「社会全体で育んでいく」と。
「学校・家庭・地域が相互に連携しつつ,社会全体で取り組むことが不可欠」だと。

生きる力の重要性が20年以上前から言われながら,なかなかスタートすら形にならなかった理由が,これだと思っています。学校だけでは無理だからです。

上記のとおり家庭での取り組みも不可欠です。しかしその一方で,男女共同参画の推進等により共働きの家庭が増えており,現実問題として,就労する保護者が子どもの教育に費やせる時間は限られています。

この状態は,もう,家庭の代わりに時間を過ごす居場所である学童でこそ,生きる力を育む取り組みを積極的に行わないと,どうにも進まないのではないでしょうか。

ただ,近所の学童では,納得のいく形の取り組みは見えませんでした。そのため,それを実現する場として,ここ「いきちか学童クラブ」が誕生しました。


なお,文部科学省の最新の定義では,生きる力は,「知・徳・体のバランスのとれた力」だそうです。

一方,私たちが大切だと考える「生きる力」は,文科省の定義と似ておりますが,自分たちの言葉で,次のように定義しました。

再起力 —Resilience
(心折れずに立ち直ることができる再起力,ストレス等をしなやかに受け止める柔軟力,変化が多く不確定な状況でも対応できる適応力)

尊重する力 —Respect
(他人も,そして自分も,あるがままを認め合い,尊重する力)

学力 —Achievement
(学習意欲,学習習慣,基礎知識,表現力)

生き抜く体力 —Physical strength
(健康な体と心,いざというときに逃げ延びる体力)

いきちか学童クラブ

いきちか学童クラブは,子どもたちの主体的な遊びや日常の関わりの中で,これらの力を育んでまいります。

今後ともよろしくお願いいたします。